フィラメント残量計算
残っているフィラメントの重さから「約何メートルあるか」「同じモデルをあと何個印刷できるか」を見積もります。スプールごとの計量にも対応。
※ メートル数は真円・均一な線径と材料密度を仮定した概算です。印刷可能回数は指定したロス率を含む単純な重量割り算で、途中のフィラメント詰まり・巻き終わりは考慮しません。
フィラメント残量計算でできること
3Dプリンターで印刷を始める前に、「残りのフィラメントで足りる?」「同じ作品をあと何個作れる?」と迷うことはありませんか。この無料ツールは、手元のフィラメント重量から残りの長さ(m)と、指定したモデルを印刷できるおおよその回数を計算します。
残量を直接量る方法と、スプールごと量って空スプールの重量を差し引く方法に対応しています。PLA・PETG・ABS・ASA・TPUの材料密度を選択でき、密度を自分で入力することもできます。フィラメント径は1.75mmと2.85mmから選択可能です。
使い方:残りの重さから印刷可能回数を調べる
1. フィラメントの残量を入力する
「フィラメントの正味重量」を選ぶ場合は、スプールを除いたフィラメントだけの残量(g)を入力します。残量が分からずスプールごと計量した場合は「スプールごと計量」に切り替え、「スプール込みの計量値」と「空スプールの重さ」を入力してください。後者では、計量値から空スプール分を差し引いて計算します。
空スプールの重量は製品によって異なります。別のメーカーや別型番のスプールの重さをそのまま当てはめず、可能な範囲で同じ製品の値を確認してください。
2. 材料の種類とフィラメント径を選ぶ
PLA、PETG、ABS、ASA、TPUのいずれかを選択します。ツールには各材料の代表的な密度が設定されています。材料の実際の密度が分かっている場合や一覧にない材料を使う場合は「密度を手動入力」を選び、g/cm³単位で指定できます。フィラメント径も使用製品に合わせて選択してください。
3. 1個あたりの使用量とロス率を入力する
スライサーに表示されるモデル1個(1回分)の推定フィラメント使用量をg単位で入力します。サポート材やラフトを使う場合は、それらも含めた推定重量を参考にしてください。さらに、試し刷りや余裕分として「ロス・予備率(%)」を設定します。
「残量を計算する」を押すと、印刷可能回数、残量の重さ、推定の長さ、指定回数を印刷した後の余りなどを確認できます。入力を変えた際にも結果は更新されます。
フィラメントの残量・長さ・回数の計算方法
残量を長さに換算するときは、フィラメントが断面の丸い均一な線であると仮定し、材料密度と線径から「1mあたりの重さ」を求めます。残量(g)を1mあたりの推定重量(g/m)で割ると、残りの長さ(m)が分かります。
- スプール計量時の正味残量(g)=スプール込みの重量-空スプールの重量
- 1mあたりの重量(g/m)=密度(g/cm³)×円周率×[フィラメント径(mm)÷20]²×100
- 残りの長さ(m)=正味残量(g)÷1mあたりの重量(g/m)
- 1回の想定使用量(g)=モデル1回分の使用量×(1+ロス・予備率÷100)
- 印刷可能回数=正味残量÷1回の想定使用量(小数点以下切り捨て)
印刷可能回数は、同じ重量の印刷を繰り返すことを想定した概算です。結果に表示される「上記回数印刷後の残量」は、正味残量から印刷可能回数分の想定使用量を差し引いた値です。
入力例:PLAが300g残っている場合
例えば、フィラメントの正味残量300g、材料PLA(密度1.24g/cm³)、フィラメント径1.75mm、モデル1個の使用量40g、ロス・予備率5%で計算します。
- 1mあたりの推定重量:約2.983g/m
- 残りの長さ:約100.59m
- 1回の想定使用量:40g×1.05=42g
- 印刷可能回数:300g÷42g=7回(小数点以下切り捨て)
- 7回印刷した後の計算上の残量:300g-42g×7=6g
スプール込みで550g、空スプールが250gの場合も、正味残量は300gとなり、同じ条件なら同じ結果になります。数字は条件に基づく目安なので、印刷直前にはスライサー側の推定使用量も確認しましょう。
計算結果の見方と便利な操作
大きく表示される「印刷可能回数」は、指定したロス・予備率込みで完成できると見積もった回数です。あわせて「残量(正味)」「フィラメント長の概算」「上記回数印刷後の残量」を確認できます。「1回の想定使用量(ロス込み)」と「1メートルあたりの推定重量」も表示されるため、どの条件でその結果になったのか確かめられます。
別の材料やモデルと比べたいときは入力値を変更して再計算してください。「初期値に戻す」で入力条件をリセットでき、「結果をコピー」で表示結果の要約をテキストとしてコピーできます。コピー機能はブラウザの対応状況により利用できないことがあります。
計算する際の注意点
密度は材料の種類だけでなく製品の配合によっても異なり、直径にも製造誤差があります。そのため、メートル数は理論値に基づく概算です。スプールの重さを誤ると正味残量もずれます。
印刷可能回数は重量を割り算した目安で、フィラメント末端の固定部分、途中の詰まり、巻き取り状態、印刷失敗などは判定しません。長時間の印刷や失敗を避けたい大きな造形では、余裕を持った残量を確保してください。また、1個分の重量にサポート材を既に含めている場合は、予備率と重複して余分に見積もっていないか確認すると比較しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q. スプールに巻かれたままでも残量を調べられますか?
A. はい。「スプールごと計量」を使い、スプールを含む計量値と空スプールの重量を入力してください。差し引いた重量をフィラメントの残量として使います。
Q. PLAとPETGでは残りのメートル数が変わりますか?
A. 変わります。フィラメントの重量が同じでも材料密度が違えば、1mあたりの重さが変わるためです。使用する材料に合わせて選択してください。
Q. 1.75mmと2.85mmのフィラメントに対応していますか?
A. はい。フィラメント径の選択肢は1.75mmと2.85mmです。使っている製品の径を選ぶことで、長さの概算に反映できます。
Q. スライサーの推定使用量はサポート材込みで入力するべきですか?
A. はい。印刷に必要な合計量の目安として、サポート材などを含めた1回分の使用量を入力してください。そこへ別途設定したロス・予備率が加算されます。
Q. 計算で「7回」と出たら、必ず7回印刷できますか?
A. 保証はできません。計算は指定重量と予備率による概算です。巻き終わりやフィラメント詰まり、失敗などは考慮しないため、実際の印刷では余裕を見てください。